きみの知らないところで世界は動く

里見八犬伝があまり面白くないので(笑)、気を抜いて見てみました。そもそもNHK制作のドラマなんて面白いものはなく（『大地の子』を除く！）、しかも松山の地方局が制作したということでほとんど期待していなかったのですが、何だこれは。とても良い。映画版セカチューをNHK松山の人たちに撮り直してもらいたくなるような出来。素晴らしい。もともと前田亜季目当てだったのですが、『バトル・ロワイヤル』のころより更に劣化した前田亜季はどうでもよくなりました、本当に。原作は未読ですが、『世界の中心で、愛をさけぶ』で感じられた片山恭一ワールドを見事に再現しています。ロケ地は愛媛県宇和島市、作者の故郷です。城山へ上るシーンもセカチューを思い出させます（映画・ドラマとも見事にカットされていましたが）。地元の人たちでしか撮れない、作者の心情風景を表わした素晴らしい映像がこのドラマの中にはありました。演出もかなり良いです。