HERO ヒーロー
チャン・イーモウ監督の「ヒーロー」のDVDビデオを借りてきました。
中国映画なのに何で英語? とか思いますが、日本でもなかなかヒットした作品ですので少し期待してみてみました。
主演のジェット・リーはあまりハンサムなほうではないですが、見慣れるとアクションが上手なのでカッコよく見えます。
美人は3日で飽きるがブスは3日で慣れるというのはこのこと?
ストーリーはいたって単純。
構成ははっきりいってわかりにくい。
俳優に演技力は感じられない。
ではどこがいいかと言うと、話題となったオーバーな映像表現です。
最強の刺客は、皆さん戦いになるといきなり宙を舞い、屋根に飛び乗り、滴り落ちる水滴よりも速く動きます。
剣を振り上げればまっ黄色の落ち葉が舞い、敵が倒れれば落ち葉は赤い紅葉になります。
とにかく全てがオーバー。
全てが想像の世界。
全てがマトリックス(笑、といった感じです。
そのすごさは日本で刀を振り回してる少女刺客の比じゃないです。
わざとらしさで言えば「乱」や「キャシャーン」の比でもないです。
でもこの非常にわざとらしい演出のおかげで、大した話でもない1時間40分弱はスムーズに進みます。
また中国の仙人のような文化には興味深いところがあります。
でもやはりストーリーや演出はもう少し練ってほしかったところ。
印象は「激しく動く紙芝居」でした。