トゥルーライズ

 プレミアムステージで放送したものを見ました。
 ジェームズ・キャメロン監督作品ということで期待してみました。
 感想は期待以上でもなくそれ以下でもなく。
 ひとつのスパイ作品としてみれば上出来ですが、キャメロンの作品として考えると少し物足りないかもしれません。
 「ターミネーター」や「タイタニック」のようなドラマはありません。
 「エイリアン2」が少し軽くなったイメージです。
 アーノルド・シュワルツェネッガーはスパイを演じます。
 でもこのスパイ、人間性に問題ありすぎです。
 奥さんが外で男を作ったことを知れば、ショックで車にひかれそうになり、次の場面では怒り出し、国費を使って壮大な浮気調査を始めます。
 その浮気調査のおかげで危ない"モノ"を発見し、それを何とか食い止めようとします。
 007シリーズにドタバタコメディを追加したような感じで、それなりに笑えて楽しめるのですが、どうもキャメロンらしくありません。
 面白さの上に感動があるのがキャメロンの映画だと思っていたのですが、この作品には感動はなんら感じられません。
 娯楽作としては十分合格ですが、「キャメロンの映画」としてはあまりよくないです。
 「ターミネーター2」で気をよくしたので、監督も少し遊んでみたのかな? といった感でした。