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アバター ブルーレイ&DVDセット [初回生産限定] [Blu-ray]The Lovely Bonesハート・ロッカー [DVD]羅生門 [DVD]おろち [DVD]ロード・オブ・ザ・リング ― スペシャル・エクステンデッド・エディション [DVD]ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 スペシャル・エクステンデッド・エディション [DVD]スター・トレック スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]銀河ヒッチハイク・ガイド [DVD]神童 [DVD]
アバターラブリー・ボーンハート・ロッカー羅生門。おろち。ロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステンデッド・エディション。ロード・オブ・ザ・リング二つの塔 スペシャル・エクステンデッド・エディション。スター・トレック。銀河ヒッチハイクガイド。神童。もっと観たような気がするが、思い出せない。
「一見新しいようで実はよくある話」は多いが、「アバター」は「一見よくある話のようで実は新しい話」。新しい物語の世界を作るとはこういうことなんだと感じさせられる作品だと思った。「ラブリー・ボーン」は大学入試の帰りに観たせいか、涙腺への刺激が強かった。帆船の入ったビンが押し寄せる海岸を空撮したカットと、ラストに近いシーンで主人公が自宅に入り、2階に上ったところで車に轢かれそうになるシーン(観てない人にとってはどんなシーンなのか想像もつかないだろうけど)が私好み。「ハート・ロッカー」は極限状況の中で活動する男たちを描いた映画だが、その状況というのがあまりに理不尽で、しかもそれが現実世界での出来事だというのだから、観ている方としても気分が悪い。残念ながら、その気分の悪さを堪えてこの作品を「映画」として評価できるほど私は大人ではない。「羅生門」はそれほど長い映画ではないのに、後半で少しだるくなりました。「おろち」はB級ホラーとして予想以上の出来栄え。「ロード・オブ・ザ・リング」は「王の帰還」だけSEEが見つからず。私の行ったゲオは、おかしなことに、「旅の仲間」「二つの塔」のSEEは置いてあるのに通常版が置いておらず、逆に「王の帰還」は通常版は置いてあるのにSEEは置いていなかった。「銀河ヒッチハイクガイド」は気楽に見られるシュールなコメディタッチのSF。ため息をつく扉とか、いつもしょんぼりしているロボットが最高だ。「スター・トレック」はいくらシリーズものだからといっても、映像にオリジナリティが無いような気がする。良かったのは冒頭で幼少期のカークが暴走するところぐらいだろうか。「クローバー・フィールド/HAKAISHIA」や「M:i:III」を成功させたJJが監督をしているだけに、もう少しアクの強い映像でもよかったと思う。「神童」はよくあるつまらない難病モノ。こういう抑えた演出は嫌いではないが、話がこうありきたりでつまらない場合には、もっと盛り上げてくれた方が良い。

PJ最新作「ラブリー・ボーン」予告編の衝撃映像

ラブリー・ボーン
Apple - Trailers - The Lovely Bones
ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督の新作の予告編が公開されました。殺人犯に殺された少女が残された家族を見守るという原作のストーリーを聞いただけでは何も惹かれませんでしたが、この映像を見る限りはファンタジックな映像も多々あるようで、前作・前々作同様に面白そうです。アメリカでは12月公開とのことで、日本では2月か3月でしょうか。受験の終わる季節にも公開していてくれることを祈ります(笑)
で、何が衝撃って、冒頭のPJ。「ロード・オブ・ザ・リング」のときの彼と比べれば、その衝撃は彼の作る作品以上。どうすればあんなに痩せられるのでしょうか。

「BALLAD 名もなき恋のうた」予告編のガッキー

BALLAD 名もなき恋のうた
新垣結衣は可愛いけど演技がイマイチ歌もイマイチな印象がありましたが、これはアリです。素晴らしい。あとTKO。彼は主演よりも脇役のときの方が存在感があります。大沢たかおですよTKO。とはいえ、この映画で一番注目すべきは合戦シーンでしょう。オリジナル版の合戦シーンは黒澤明作品を含めて日本映画のトップクラスにあると思いますから、それが実写でどうなるのか楽しみです。山崎貴監督は講演会で「黒澤を超える」と発言していましたが、予告編を見る限りは黒澤の「乱」や「影武者」とは全く趣が異なっているような気がします。城を攻撃する兵隊を俯瞰するカットのカメラの動きには、「ロード・オブ・ザ・リング」を思い出しました。時代的に黒澤が使うことのできなかったCGという技術を、山崎監督はこの映画でどのように駆使するのでしょうか。来年の大学受験生としては、これと「カムイ外伝」で2009年の映画納めをしようと思います。

蟲師

蟲師-廉価版-(期間限定生産) [DVD]

大友さんの映画は、「AKIRA」は言わずもがな、「MEMORIES」や「スチームボーイ」、あるいは監修を務めた「スプリガン」を観ると、「AKIRA」を除いてそれほど面白くはないが、始めから終りまで息もつかせぬ展開をするものだとばかり思っていたので、この映画のきわめてゆっくりとした話の流れはかなり意外でした。その点ではあまり良い映画だとは思えませんが、ところどころに現われる「蟲」の迫力ある描写(角の生えた女の子の部屋や、蒼井優が箸を使って文字を捕まえるところなど)は一見の価値ありです。ところどころというか、131分というやや長い尺からすれば、ほんの一瞬なんですけどね。日本的な風景を舞台にしたそういうセンスある映像と、このゆっくりした展開の組合せは新しいです。

パンズ・ラビリンス EL LABERINTO DEL FAUNO

パンズ・ラビリンス 通常版 [DVD]

ロード・オブ・ザ・リング」後のファンタジーとして十分に楽しめる作品。ファンタジー映画のはずなのに、ファンタジックなシーンは非常に少なく、ほとんどが過去にフランコ独裁政権下のスペインで起きたであろう残酷な現実の描写であるというところが凄い。そしてその僅かに存在するファンタジックな世界の映像がとても独特。登場するクリーチャーは着ぐるみとCGが組み合わせられていて、コテコテのCGとも安い特撮とも違う感じです。悲劇的なストーリーと美しすぎるラストシーンが心に残ります。