アイランド ★★★☆☆

 「アルマゲドン」「パール・ハーバー」のマイケル・ベイ監督作品。
 主演は「スター・ウォーズ」シリーズのユアン・マクレガーと、「ロスト・イン・トランスレーション」のスカーレット・ヨハンソン
 監督が監督なので内容にはあまり期待していませんでしたが、主演の2人に惹かれて見てしまいました。
 内容は心配したほど酷くなく、むしろ大味ながら上手くまとまっていたので良かったです。
 主演の2人は期待通りの演技でした。特に、スカーレット・ヨハンソンは今までの出演作より大人っぽい雰囲気を出しています。
 近未来世界の映像については、VFXの主担当がILMなのでかなり上出来でした。(ILMはこの夏だけで「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」「宇宙戦争」も手掛けていますが、よくこんな量をこなせたものです)
 ただ、マイケル・ベイ監督独特のハイテンションな映像(見ればわかる)なので、大きなスクリーンで見るには少し疲れます。あるいは、カメラマンのマウロ・フィオーレの問題なのでしょうか。彼は本作が大作デビューのようです。
 音楽は「スチームボーイ」のスティーヴ・ジャブロンスキー。もう少しオリジナリティが欲しいですが、本作でも質の高いスコアを多く書いています。
 クローン問題という重たそうなテーマをサラッとアクションで流したこの作品。それが良いか悪いかは別として、あまり大きな期待をしなければ裏切られることはない作品でしょう。