世界に中心で、愛をさけぶ

 映画じゃありません。
 小説読みました。
 たぶん1年ぶり以上です。小説を読むのは。
 昨夜12時から2時にかけて読破しました。
 何だか感動です。
 彼女が病気で死んでしまう話というのはよくありますが、主人公翔太郎のアキに対するあまりにも一途な思いに心を打たれます。
 話の流れとオチはわかっているのに何故か目が熱くなります。
 「ぼくがこの世に生まれてからアキがいなかったことは、これまで一秒だってないんだ」
 「この世界には、はじまりと終わりがある。その両端にアキがいる。それだけで充分な気がした」
 いや〜、何だか切ないよ。
 「話が飛び飛びでよくわからん」という言葉を聞きますが、そこがまたいいのではないでしょうか。
 話はアキが死んでから翔太郎か話し始めるという設定なのですが、アキが死にそうなとき、アキが元気なときの思い出が語られ、その楽しくまぶしい思い出から一気にアキが死に、アキがいない現実に戻される。
 たまらなく読者の心を打つ演出です。
 ツッコミどころは満載なのかもしれませんが、とにかく感動する話でした。
 早くテストを終えて映画を見に行きたいです。


 でも柴崎さん。
 「こんな恋がしたい」って、あなた。
 そんなに白血病で死にたいんですかい?