「夜逃げ屋本舗2」
金曜ロードショーで放送していたのを見ました。
以前ビデオを借りて見たのはだいぶ前のことですが、ストーリーはだいたいわかっていたのですんなり見ることができました。
このシリーズを最初に見たのは1999年のテレビドラマ版。
篠原ともえが出演していたやつです。
そのときからこのシリーズのファンになり、昨年放送されたもの以外は映画を含めて全て見ていますが、その中でも本作はシリーズ最高傑作ではないでしょうか。
夜逃げ屋ことライジング・サンのメンバーもテレビ版よりクールな印象で、中村雅俊もまた若いのでカッコイイです。
でも一番印象的なのは悪徳金融業者「豊臣ファイナンス」の社長を演じた細川俊之。
暗い表情に低くて綺麗な声。
あんな声で「死ねよ。死んで家族への責任取れよ」なんて言われたらかなりビビリます。
難点を言えば、夜逃げのシーンがあまりにも少なすぎたこと。
冒頭、第一作目で行っていた夜逃げ業をやめ自己破産請負業に専念している「ライジング・サン」ですが、最後のほうで豊臣ファイナンスの悪行に心を痛めて夜逃げ屋として復活するのですが、それまでがあまりにも長い。
2時間弱作品なのですが、夜逃げ屋が登場するのは1時間を過ぎたところからです。
それでも夜逃げが始まる前のシーンも俳優の演技が際立っており、飽きは感じさせません。
借金に苦しみ自己破産してもなお金融業者に付きまとわれる家族を救うという、単純なヒーロー映画です。
そういう意味では結構楽しめるのではないでしょうか。