蜘蛛巣城

気分転換に映画を見ようと思ったところ、手元にあったのが『父親たちの星条旗』と『蜘蛛巣城』の2つ。
あまり良い気分ではなかったのでどちらにしようか悩みましたが、結局後者にしました。
気分が更に悪くなりました。
普通に怖かったです。
現代でもよく見るような演出が50年も前の映画で普通に使われているのは驚きです。カラーだったらゴールデンタイムに放送されてもおかしくないレベル。最初と最後の城跡の札は秀悦でした。
あと、最近のテレビドラマはワイド画面で制作されているものの、アナログ放送でパンカットすることを考慮して随分中途半端な画作りになっており、多くの人がスタンダードサイズの画面に全く魅力を感じない原因になっていると思うのですが、最初から大画面のスタンダードサイズで見ることを前提に作られた黒澤明作品の映像ではスタンダードサイズならではの良さすら味わうことが出来ます。4:3に4:3以上の横の広がりを感じました。