クリスチャン・ツィメルマン ピアノリサイタル

静岡音楽館AOIで行われたコンサートに行ってきました。曲目はモーツァルトピアノソナタ第10番、ベートーベンの『悲愴』、ラヴェルの高雅で感傷的なワルツ、ガーシュインの3つの前奏曲バツェヴィチのピアノソナタ第2番でした。
いやー、もう凄いの一言。ご自慢のピアノでガンガン音を出してくるので、2階席で聴いているのに耳元で聴こえるような感覚さえありましたし、高音だろうが低音だろうが和音だろうが何だろうが、音の一粒一粒がこれでもかというほどはっきり聞こえてきました。特に『悲愴』の力強さはすごかったです。しかもこの人、ピアノ弾きながら歌ってます。モーツァルトソナタのラストでは聴衆が"見て"楽しめるようなパフォーマンスもあったりして、とにかく凄かったです。後半の現代曲はよく理解できませんでしが、彼の指の動きを見ているだけでも動体視力が良くなりそうですし(笑)、隅々まで計算しつくされたような細かい音の波にひたすら酔いしれました。これで1000円は安すぎる。