ローレライ ★★★☆(★★★★★が最高)

 日曜日に見てきました。
 とにかく、見た環境が豪華です。
 劇場は恐らく静岡県最強であろう(一部のプレミアスクリーンを除く)TOHOシネマズ浜松の6番スクリーン。音声はドルビーサラウンドEX 6.1chをプロロジックで9.1chに拡張して再生、THX認定を受けた劇場でスカイウォーカーサウンドの迫力ある重低音が聞けるというものです。
 と、最強の環境で見たわけですが、作品の出来は、まあまあよくできていたほう。
 上の★はやや辛口ですが、劇場の監督作品2作目としては、なかなか良くできていたと思います。


 とにかく、燃える映画でした。
 何に燃えるかって、それはもう役所広司の演技とアニメ調のCG。
 役所さんの演技というのは、常にやや大げさな印象を受けますが、本作ではそれが絶妙に作品の雰囲気とマッチしていて、とても良い演技をされていました。
 CGに関しては、現在のハリウッド映画などと比べればまだまだアニメのレベルですが、さすがは樋口真嗣監督。ショボいながらもカッコよく見せてくれています。
 で、賛否両論となっているローレライ・システムの描写。原作はまだ未読なので何ともいえませんが、アニメ好きの私としてはアリでした。パウラのスーツはカッコイイです。「あの時代にそんなモノがあるわけない」という意見も多々ありますが、そこはこの作品がSFでありファンタジーであるということでスルーしても良いと思います。
 不満だったのはラスト。なぜ、あんな微妙なラストにする必要があったのか。原作はもっとスッキリしていて、私の理想像に近いとのことですが、それまでの流れが良かっただけに残念です。
 樋口監督の今後に期待します。